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2012年11月28日水曜日

♥南三陸からのお便り♥

こんばんは。南三陸ミサンガプロジェクト・東京本部の荒木です。
今夜はシバレますね~。北日本では強い寒波により停電被害も出ているようですが、皆様ご無事にお過ごしでしょうか?
前回の投稿から2箇月以上も経過してしまいました。
私は7月に新しいバイトを始めつつ、常時3~4個の仕事を掛け持っているので、 気付いたらこんなに御無沙汰になってしまいました。
”そろそろ、ブログを書かなきゃ!”って思いつつ、ついつい忙しさにかまけ3箇月も南三陸に行かずにいたので、”適当なことを書くわけにもいかないし…どうしよう?”と二の足を踏んでいました。
そしたら、南三陸のスタッフが”今の南三陸の写真と、最近のくらしぶりをお知らせしますよ~!”と言って、お便りを送ってくれました。
これは”渡りに船!”と言うことで、早速、みなさまにもお伝えしたいと思います。
是非是非、読んでみてくださいね☆彡
では、はじまりはじまり~♫

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はじめまして。
南三陸ミサンガプロジェクトのネネです
南三陸も日ごとに寒くなり、私たちは仮設住宅での2度目の冬を迎えました。
今一番の楽しみは、息子の部活動の練習試合や大会を見に行く事です。
震災で写真やビデオなど小さい頃の思い出の品が流されてしまい、今から撮れる行事は出来るだけ残したいと思い、只今奮闘しています。
そんな私が今回、近況報告の担当をします。
震災から1年8ヵ月…
先月あたりから家屋の基礎撤去作業が始まりました。
この作業が終わると町は又一歩復興へと進んで行くのだろうと思いますが、町の復興計画を見るとまだまだ高台移転には時間がかかるようです。
一方で、寂しさもあります。
私が住んでいた地区は、今後住居は建ててはいけない地域に指定されました。
この場所で、子供を2人育て、ご近所さんと繋がり、和気あいあいとしたこの地区が無くなってしまうんだなぁ~と思うと切なくなります。
そんな思いとは別に嬉しい事もありました。
私が住んでいる仮設住宅にも、お風呂の追い焚きの工事が来ました。
大人数の仮設家庭と、1人暮らしの仮設家庭とでは、お風呂の使用状況がそれぞれ違うと思いますが、1人暮らしの方は一人しか入っていないお風呂の水を投げるのがもったいなくて、シャワーだけの日もあると聞きます。
今回の工事で追い焚きが付き、これからはお湯を投げずに、次の日も暖かいお風呂に浸かれるようになりました。
(*荒木による注釈*南三陸では、”捨てる”を”投げる”と言います。)
又、私達の様に4人家族位になると、続けて入っても3人目にはもう冷めてしまいますし、子供と大人ではお湯加減に温度差がありますしね。
中には必要ないと工事していない方もいらっしゃるので一概には言えませんが、今年の冬は家族4人がみんなで、温かいお風呂に入る事が出来るようになりました。
又、兵庫県よりミサンガを応援して下さる学生さんが南三陸まで会いに来てくれました。遠いところありがとうございました。
そして南三陸 ミサンガプロジェクトを応援して下さる皆様には、いつも心から感謝しています。
このプロジェクトが今まで繋がってきたのは、私たちが作ったミサンガを手にとって下さった全国の沢山の皆様、なかには何度も何度も購入してくださったり、イベントや店舗で販売協力してくださっている方々も大勢いらっしゃいます。そんな沢山の方々に支えられて、プロジェクトを続けることができました。全て、皆様の御陰に他なりません。
そして震災直後から私達を支えてくれている東京ボランティアスタッフ、南三陸でお世話をしてくれている運営スタッフの方々にも感謝しています。 本当にありがとうございます。
どうぞ皆様、これからも南三陸を応援していってください。
間もなく、震災から2年が過ぎます。
この仮設を出る日がいつになるのか、どんな風に町が再建されるのか、まだまだ分からないことばかりですが、私たちもこれから、沢山の思い出と人との繋がりを作っていきたいと思っています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

以上、南三陸からのお便りでした~。
そして、別のスタッフが最近の南三陸の写真を送ってくれました。
続いて紹介していくので、こちらも是非見てくださいね!


震災前に”きりこ”を作成していた方々が「記憶をよみがえれ」と活動再開
真っ平らな大地の通り沿いに”きりこ”が飾られています

”きりこ”近景

解体か保存かが決まらぬ南三陸防災庁舎
毎日のように観光バスが訪れ、多くの方々が鎮魂の祈りを捧げています

海沿いは地盤沈下したまま
高潮や満潮時は水に浸かってしまいます

同じく海沿いの風景
すぐ先にある主要幹線道路まで水に浸かることもしばしば


以上、写真で綴る南三陸でした。
私も久々に見る南三陸でしたが、”ああ、変わらないな~”というのが第一印象でした。
ガレキは少し片付いたようにも見えますが、まだまだ完全には片付いていない様子です。
出来れば来年には整地されて、子供たちが遊べる公園と、津波が来てもすぐに避難できる環境が整っているといいのにな~、と夢想しているところです。

それでは、本日はこんなところで!
日々日々、本格的な冬が近づいていますが、皆様お体に気をつけて。風邪など召さぬよう。
暖かくしてお過ごしください♥

2012年9月16日日曜日

新作ミサンガ【実りの秋シリーズ】の御紹介♪ミサンガとお揃いのキーホルダーも作りました♪

こんにちは。南三陸ミサンガプロジェクト・東京本部の荒木です。
毎日、厳しい残暑が続いていますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか?
震災から1年半となる9月11日は、皆様それぞれが色んな想いで被災地に心を向けたことだろうと思います。
これまでの一年半の重さは、人それぞれ違うと思いますが、 被災地の方も、被災地以外の方も、みんなが少しずつ前に進んでいけたなら・・・と願いながら、私は9月11日を過ごしていました。

さて、そんななか、南三陸から新作ミサンガが到着しました~!!

今回の新作は編み方や色合いなど全てのデザインを、南三陸のスタッフがオリジナルで考えてくれました。
そして男女問わずもっと気軽に使えるよう、カップルや御夫婦、御家族が色んなシチュエーションで持てるようにと、ミサンガだけでなくお揃いのキーホルダーも用意してくれましたよ!
今回はプロジェクト初のミサンガ以外の商品発表でもあるので、是非一度見てみてくださいね。
もし気に入ったものがあれば、ネットショップでポチッとしていただけると、嬉しいです!
★ネットショップポチッは以下をクリック★
http://minamisanrikumisanga.com/shop/html/products/list.php?category_id=11


では早速、新作【実りの秋シリーズ】10アイテムの御紹介です。
今回は実りの秋というテーマに沿って、秋の果物を中心にイメージしてみました。
美味しそうなデザインに感じられたら良いな~、と思っています。

商品コード: MSG-AM01
実りの秋シリーズ・みかんミサンガ

商品コード: MSG-AK01
実りの秋シリーズ・みかんキーホルダー
商品コード: MSG-AM02
実りの秋シリーズ・なしミサンガ

商品コード: MSG-AK02
実りの秋シリーズ・なしキーホルダー

商品コード: MSG-AM03
実りの秋シリーズ・りんごミサンガ

商品コード: MSG-AK03
実りの秋シリーズ・りんごキーホルダー

商品コード: MSG-AM04
実りの秋シリーズ・あおりんごミサンガ

商品コード: MSG-AK04
実りの秋シリーズ・あおりんごキーホルダー

商品コード: MSG-AM05
実りの秋シリーズ・いちじくミサンガ

商品コード: MSG-AK05
実りの秋シリーズ・いちじくキーホルダー

以上、新作ミサンガの御紹介でした。
南三陸の皆が新たな試みとして発表した【実りの秋シリーズ】をお楽しみいただけたならハッピーです。
まだまだ暑い日が続くようですし、季節の変わり目ですので、くれぐれもお体にお気をつけて。
ではまた次回!次は震災後2回目の秋を迎えた南三陸の様子をお知らせできたなら、と思っています。

2012年9月3日月曜日

【スタッフの近況&東京、神奈川、大阪、京都のミサンガ直販情報!】

こんばんは。南三陸ミサンガプロジェクト・東京本部の荒木です。

あいかわらずホットな残暑が続いていますが、皆様お元気ですか?
南三陸ミサンガプロジェクトではスタッフ皆、元気です。
が・・・!!!悪いニュースと良いニュースが一つずつ。
まずは悪いニュースを、ちょっとだけ。
実は春あたりからスタッフの近親者に事故があったり、病気で手術したり、骨折したりと、様々な災難が続いていました。
矢継ぎ早に訪れた災難に、みんなテンヤワンヤでしたが、お盆頃には少しだけ一段落して、今では穏やかな日々が戻りつつあります。私もとってもホッとしているところです。
南三陸は小さな街で情報の良し悪しに関わらず、噂がすぐに広まってしまう為、今日までブログには書かずにいました。
ようやく少し落ち着いたので、いつも御支援、御心配してくださる皆様に、スタッフ達の近況を簡単にお知らせした次第です。
相変わらず、不安定なプロジェクトで頼りないばかりですが、ずっと変わらず支援してくださる皆様に、いつもみんなで感謝しています。本当に有難うございます。

さて、次は良いニュース!
9月1日(土) ~10月3日(水)まで、藤田観光株式会社さんが運営する5箇所の事業所で行われる”岩手・宮城 三陸応援 絆フェア”にて南三陸ミサンガが販売されます!

みんなでつなぐ、三陸の未来と笑顔】(HPより抜粋)
岩手・宮城の両県に跨る三陸海岸の動脈「三陸鉄道」。現在、北リアス線の一部と南リアス線全線が運休している中、一刻も早い復旧を目指し、改修作業や観光客誘致に全力で取り組んでいる方々がいます。
藤田観光では、沿岸地域の食や文化、特産品、観光スポットなど、 元気な三陸エリアの魅力を広くご案内することで、観光PR のお手伝いをするとともに、一日も早い全線復旧と日々の生活を取り戻せるよう願いを込めて、「岩手・宮城 三陸フェア」を開催いたします。 



開催される会場は下記5箇所です


椿山荘
〒112-8680 東京都文京区関口2-10-8   TEL:03-3943-1111(代表)

フォーシーズンズホテル椿山荘 東京
〒112-8667 東京都文京区関口 2-10-8  TEL:03-3943-2222(代表) FAX:03-3943-2300
箱根ホテル小涌園
〒250-0407 神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1297
Tel.0460-82-4111  Fax.0460-82-4123  E-mail. info@hakoneho-kowakien.com
太閤園
〒534-0026
大阪市都島区網島町9-10 TEL/06-6356-1110(受付時間 9:00~19:00) 
京都国際ホテル
〒604-0051
京都府京都市中京区 堀川通二条城前  TeL 075-222-1111(代)

プレスリリースはこちら
http://digitalpr.jp/r/2160

キャンペーンページはこちら
http://www.fujita-kanko.co.jp/campaign/tohoku2012_fall/index.html

各施設のレストランでは、東北の食材をつかったお料理を楽しめるキャンペーンも同時開催されています。
http://www.fujita-kanko.co.jp/campaign/tohoku2012_fall/index.html#03


【ふるさとの魅力再発見キャンペーン】
期間中、レストランやご宴席等で、東北地方のお酒や、食材などの地産品を取り入れ、ふるさと東北の魅力をお伝えしてまいります。

<地産品一例>
「 気仙沼産のふかひれ」を使用したお料理、岩手の「南部美人」や福島の「黒人気」など東北を代表するお酒
※使用する地産品については各施設ごとに異なります。


そして藤田観光さんが、店頭用にこんな可愛いPOPも作ってくれました!



今回は全国5箇所に分散しての直接販売となります。
そして、藤田観光さんのイメージフラワーである椿をヒントに、限定ミサンガも制作しました!

椿の花をイメージした
カメリアレッド

椿の葉をイメージした
カメリアグリーン
カメリアレッドとカメリアグリーンの2点は、藤田観光さんで行われるフェア限定販売なので、気に入った方は是非、お近くのフェア会場まで足を運んでいただけると嬉しいです。



今回の経緯をお話しますが、長くなるので忙しい方は飛ばしてくださいね。
この話は、3ヶ月前の6月頃に突然届いたメールから始まりました。
”秋に行われる当社施設の東北フェアに、南三陸ミサンガプロジェクトさんのミサンガを1000本販売したいのですが、いかがでしょうか?” という内容のお問い合わせでした。
藤田観光さんが経営される椿山荘は、美しい日本庭園と、東京でもホタルが見られる数少ない名所として知られる宴会会場です。
私も、とある結婚式場で映像オペレータをしており、椿山荘さんの素晴らしいお庭や、生態系を意識した自然な環境作りへの取り組みの噂をかねてから耳にしており、いつも感銘を受けていました。
そんな、素敵な企業さんから、お声をかけていただけるだなんて、想像だにしていなかっただけに感激もひとしお。
実際に担当者の方にお会いしてみると
”私達のグループは長年、全国各地の様々な地域で施設を運営させていただいています。藤田観光グループが長い間、全国各地で受け入れられたのは、地元の方々に支えられてきたからこそだと自負しています。”
と冒頭におっしゃいました。
そして、担当者の方が続けておっしゃるには
”私達は実際に被災地を周って支援活動をしながら、時を追って必要となる支援の形が変わりつつある被災地の現状も見てきました。そんななかで、我々がやるべき支援活動はなんだろうか?と迷った時期もあります。なにしろ被災地支援には大小さまざまな形があり、私達ができることにも限りがあります。そのうちに私達は、’地元に根付いた活動で、かつ土地の人たちを直接支援できるプロジェクトにかかわりたい’という想いが強くなりました。それこそが、地元の方々に支えられてきた藤田観光グループの原点であり、今後もそんな風に歩んでいきたいと考えているからです。そうやって試行錯誤しているうちに、南三陸ミサンガプロジェクトさんのHPに出会いました”
ということでした。
私達にとっては、なによりも嬉しい言葉です。

被災地では甚大な被害を受けながらも、なんとか立ち上がろうと地道に進む人たちがいます。
南三陸ミサンガプロジェクトのスタッフもそのなかの一部です。
三陸各地には、そんな方々が沢山います。
私が関わっているスタッフ達よりも、もっと苦しい状況に立たされている方々が沢山います。
漁師の方々、農家の方々、お子さんを失った方、それぞれ状況や背負うものは違いますが、”いつまでも皆さんの御厚意に甘えているわけにはいかない。一日も早く自らの力で立ち上がって、自分達の足で歩いていけるように、私達の街を再生しよう”という決意は、おそらくどの被災地も共通の想いだと思います。
まだまだ自力で立ち上がるには過酷な状況ですし、仮設を出てちゃんとした家に住めるようになるまで、あと2~3年かかると言われています。
まもなく震災から1年半が経ちますが、あの日の記憶は少しずつ世間からも薄れ始め、プロジェクトのスタッフ達も、自らの足で歩む力を付けていこうと、それぞれ新しいチャレンジを模索し始めています。
そんななか、今も変わらず被災地を気にかけてくださる方々が全国に沢山いらっしゃいます。個人の方も企業の方も、組織や職業、肩書きに関係なく、震災の記憶を共有してくださる人がいる。
その事実に、被災地の方々はいつも勇気付けられています。

そんなわけで、南三陸のスタッフ達も今回の話にとても励まされました。
お盆を1ヶ月前に控えた被災地は、とても繊細な時期にさしかかっている時期です。
しかし無理を承知で、”お盆までに1000本作れますか?”と相談したところ、”できます!大丈夫です!”と二つ返事で快諾してくれました。
そして、予定よりも1週間以上前倒しで、ミサンガを作ってくれました。

今回はみんな、とても大変だったと思います。
現在の被災地は、三歩あるいて二歩下がるという状況で、頑張っても頑張っても、すぐに結果が見えてくるわけではなく、気持ちが折れそうになる時もあります。時には、街の人たち同士の気持ちにすれ違いが生まれることもあります。
そんな色々な事があるなかで、粘り強く一編み一編み、丹念にミサンガを編み続けてくれました。

これらかも、雨の日も風の日も、歯を食いしばって前に進んで、いつの日か”ようやくここまで来たね!”と街の人達と一緒に笑い合える日が来るように。



そんな想いのこもったミサンガが、無事、1000本編みあがりました!

藤田観光さんとの出会いに、そして皆様との出会いに感謝しながら、これからも、この縁を未来につなぎ、次の世代に繋いで行きたいと思っています。
お近くにお越しの際は、是非、実物を見てみてくださいね。

そして引き続き、世田谷近辺の方は三軒茶屋の串かつ ラブルさんでも購入可能です。
長い間ずっと、ミサンガを店頭で販売してくださっている、串カツやさん。
串カツの旨さとリーズナブルな価格に、大満足間違いないお店です。
そしてマスターの、純粋で心根の優しい人柄も魅力の一つですよ。
『串かつ ラブル』
http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131706/13028678/

さて、今回も長文となってしまい、ごめんなさい。
南三陸ミサンガプロジェクトでは、今後も引き続き定番シリーズを編み上げていきます。
そして、9月中旬には新作となる”実りの秋シリーズ”をリリースします。
次回の投稿で新作紹介をする予定なので、皆様お楽しみに~!
まだまだ暑い日が続くようですし、関東東北地方では水不足がささやかれています。
くれぐれもお体に気をつけて、無理なさらないよう、御自愛下さい!!!

2012年8月27日月曜日

久しぶりの投稿でごめんなさい m(_ _;)m  8月中旬の南三陸はこんな感じ!

大変御無沙汰しております。南三陸ミサンガプロジェクト・東京代表の荒木です。

ふと気付いたら、とっても久しぶりの投稿となってしまいました。
先月から新しい職場でのバイトが始まったり、17歳老猫である娘の具合が良くなかったりで、ブログ投稿も一時中断しておりました。申し訳ありません。
でも、全国から支援してくださる沢山の方々のおかげで、南三陸ミサンガプロジェクトの活動は今も変わりなく続いております。

そんななか、お盆明けの8月16日~20日まで、秋の新作アイデアを固めるため、南三陸に行ってきました!南三陸のスタッフ達はみんな元気で、なかには新しいパート仕事が始まった方もいました。以前より女性の求人は増えつつあり、ようやく本格的な復興まで、もう一歩という段階に入ってきたようです。
新作の名前は”実りの秋シリーズ”。単純明快が一番!という私達らしいノンキなネーミングに決まりましたが、まだ試作段階で量産体制に入っていないので、最終デザインを御紹介できるようになったら紹介させていただきますね。
南三陸の皆が、秋の実りをイメージしてデザインしたミサンガです。楽しみに待っていただけると嬉しいです!

さて、そんなわけで、今回は最近の南三陸の様子をご紹介したいと思います。
去年と今年の変化を感じ取れるよう、まずは被災から数ヶ月の南三陸と今の南三陸の全景を並べて紹介してますね!

2011年6月11日撮影
東日本大震災から3ヶ月経った南三陸・志津川のロングショット
画面右上に津波に襲われた病院とショッピングセンターが見えます

2012年8月19日撮影
大震災から1年と5ヶ月経った南三陸・志津川のロングショット
画面右上にあった病院とショッピングモールの解体が終了
沢山の医療関係者と患者さん達が津波の犠牲になった病院です
スタッフ達も、この病院の哀しい話を今も時折口にします


この全景は南三陸・志津川地区にある志津川中学校から撮影した写真です。
被災から半年くらいまでは、ここで毎日、沢山のマスコミ陣が写真やビデオを撮影していました。
今では、マスコミの姿を見ることは殆ど無く、旅行や帰省でいらした方々が時折立ち寄られ、真剣な眼差しで志津川の光景を眺めてらっしゃいます。
震災から1年5ヶ月。やっと瓦礫の大半が片付き、むき出しとなった鉄骨建造物の多くが解体されました。津波の痕跡が消えることにより、辛い思い出も和らいでいきますが、一方で津波の教訓を後世に伝えたいという願いが強くなるのも自然な流れだと思います。
街の方々はそれぞれ、複雑な気持ちを抱えながら、今では唯一となった津波の痕跡、防災庁舎の鉄骨を、”残すべき、いや、解体すべき”と折に触れて議論しているようです。
この防災庁舎では、職員たちが津波襲来直前まで避難放送を続け、そして津波の犠牲になりました。今では南三陸の被害を物語るシンボルとなっています。

南三陸町の防災庁舎
ここには沢山のツアーバスが到着します
毎日沢山の花束やお線香が手向けられ、祈る方々の姿が途絶えません
街の計画では取り壊しの予定ですが、津波脅威の教訓として保存すべきという声も多々あります
ツアーでも個人旅行でも良いので、この風景を一度みなさんにも見ていただきたいです
あと数年で、街は大きく変わり、津波の脅威を物語るものはほとんど見当たらなくなるかもしれません



私は1年4ヶ月に渡って南三陸と関わってきましたが、今まで港近くの被害地域や小さな細道を入ったところにまで、無遠慮に足を踏み入れる勇気が出ず、ブログで津波の恐ろしさを伝えたいと思いながらも、他人ごときがズカズカと無神経にカメラで撮影するのはいかがなものか?と葛藤し、結局、ブログで書く言葉も写真も中途半端で、ろくに伝わらないものになっていたかもしれません。
今回の報告も、きっととても中途半端です。

でも今回は、ちょっとだけ勇気を振り絞って、駅舎ごと流された志津川駅のプラットフォームとロータリーを撮影してきました。(津波被害により志津川の導線は大きく変わり、電車の来ない駅に向かって車を走らせる人は皆無です。そんななか駅に向かう車がいたら、事情を知らない観光客か、空気を読めないおかしな人って感じなわけで。結構勇気が必要なのです。)

駅舎からプラットホームへと向かう通路の入り口
駅舎は流されて以前の様子が分からないので写真は割愛しました
震災前は沢山の学生さんやお勤めの方が
駅舎からこのトンネルを抜け、電車に揺られて他の街へと通っていました


トンネルからホームへの階段
階段下にはもう使われる事のなくなった時刻表が
ポツンと置かれていました

 
分かりにくいかもしれませんが、画面左が前述のトンネル入り口から続くプラットフォームへの階段
写真、真ん中の砂利道が線路の痕跡です
写真右にある陥没したコンクリは、もともとプラットホーム
写真には写っていませんが、ホームには屋根があったようです
しかし支柱が根こそぎ引きちぎられ、今では土台だけが残されています




一見、ただの野原に見えますが、震災前は川を越え山に向かって線路が延びていました
そしてその合間にも多くの住宅が建ち並んでいました
山のふもと、中心から少し右に見える黒い丸が、川から山へと続く線路のトンネルです
しかし線路も家も、ほぼ全ての建造物が流されたので、今では、ただの穴と化しました
現在では南三陸に鉄道が復旧する日が来る事は2度とないだろう
と街の多くの方々が口にします

解体されたショッピングモール「サンポート」と志津川病院の跡地にも行ってみました。
すっかり解体が終わり、今では空き地になっています。
跡地は公園として利用されると聞きました。
早く子供達が、思いっきりはしゃぎながら遊ぶ姿が見たいです。

2012年6月のサンポート解体現場
 
2012年8月サンポート跡地(上の写真とアングル違い)
その奥にあった志津川病院も全て解体が終わりました
残る大きな建築物は、隣の高野会館のみ


近々解体が始まる予定の高野会館
窓や天井を良く見てみると
全ての階に津波が押し寄せた様子が分かります
 
2012年6月時点の公民館

2012年8月の公民館
解体の準備が始まりました

公民館の左に、うず高く詰まれた瓦礫の山
戸倉地区に建設予定の瓦礫処理場で処理されるのを待っています
半年ほどかけて処理されると聞きました

以上、駆け足ではありますが、8月中旬の南三陸、志津川地区の様子でした。
もうすぐ震災から1年半が経過しますが、未だ復興の姿を見ることは難しく、今後も後片付けに追われる日々が続きそうです。
南三陸や他の被災地を訪れる度に、普段東京で見ている風景との違いに戸惑います。
まるで別の国にいるかのような錯覚に陥るからです。
でも、ここは同じ日本で、私達と同じように毎日を必死に生きる日本人たちが、悩みながら凹みながら、でも家族や仲間と笑いあいながら、皆で一生懸命頑張っています。
どうぞこれからも、南三陸の人達と一緒に、 東北の人達と一緒に、被災地の再生に寄り添っていただけたなら、と願っております。
我々ボランティアも、皆様と一緒に被災地を支えていきたいと思っております。

では、最後に南三陸さんさん商店街で行われた、バグパイプのイベントをご紹介して、〆させていただきます。

この日は日曜日で歌とバグパイプのイベントが行われていました
小さいですが真ん中の赤い方がバグパイプ奏者
実はちょっとした知人で偶然、南三陸で再会しました
元戦場ジャーナリスト、現バグパイプ奏者の加藤さんという方です
茨城から岩手まで、三陸の被災地をずっと支援されています

それでは、まだまだ暑い日が続くようですし、これからは沢山大きな台風が来そうな予感ですので、皆様くれぐれもお体に気をつけて。
次回は、東京で購入できる南三陸ミサンガ販売店の御紹介と、秋の新作を紹介させていただきます!お楽しみに~。

2012年7月18日水曜日

『タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト』コラボミサンガ・サマーバージョン20本をネットショップにUP!

こんばんは。南三陸ミサンガプロジェクト・東京本部の荒木です。

今日、西日本~関東までが梅雨明けし、どこも真夏を思わせる一日でしたね。
でも、九州は今後も大雨の危険があるとのことで、心配です。
今日発生した台風の影響が最小限で済むよう、祈るばかりです。
九州地方の方々、くれぐれも無理なさらぬよう、お大事になさってください。

さて、早速ですが『タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト』のコラボミサンガ、サマーバージョン20本をネットショップにUPしたので、御紹介させていただきます。

2012年3月にミサンガのデザインを定番化してから、我々東京ボランティアの受注発送作業は幾分楽になったのですが、1年以上、様々なミサンガを編み続け、数限りない編み方を習得している南三陸の編み編みスタッフ達にとっては、ちょっと物足りない部分もあったかもしれません。
でも、タラ工房さんの一点物ガラスで作り上げるミサンガは定番ミサンガと違い、編み方も糸の選定も自由。ルールは”ビーズを生かせる編みと糸”の一点のみ。
自由度が高いだけに、自分のセンスとテクニックが試されてプレッシャーも感じたと思いますが、その分、試行錯誤する楽しさも味わえて、平らになった街を見下ろす高台の仮設で毎日を暮らすスタッフにとっては、少しだけ生活の張りを感じられる時間になったのでは?と思っています。

そんなスタッフ達が、タラ工房さんのシュワシュワガラスを使って、夏らしい色彩でさわやかに作り上げたミサンガ達20点を紹介していきます。が・・・!その前に、タラ工房さんの紹介と、御礼です。

『タラ工房』の御紹介
http://homepage3.nifty.com/tarakobo/
去年から南三陸ミサンガプロジェクトに手作りビーズを提供してくださっています。
東京スタッフがヘッポコなせいで、実現までにとても時間がかかってしまいましたが、今年5月にようやくミサンガを完成させてネットショップで販売開始する事が出来ました。
この度、コラボミサンガ第二段となる夏バージョンの完成です。
シュワシュワキャンディーのような爽やかな気泡入りデザインガラスが特徴で、見ているだけで思わず舐めたくなってしまいます。南三陸の編み編みスタッフ達も届いたガラスに一目惚れし、気に入ったガラスを自腹でゲットしていきました。
タラ工房さんには、まだ御礼を言えていないのが気がかりですが、近々進捗状況などを御報告する予定です。御礼が遅くなってて本当にごめんなさい~。

では、お待たせしました。
新作ミサンガ20点の紹介!いってみよ~!



【タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト】コラボミサンガ Lot No.075


【タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト】コラボミサンガ Lot No.076

【タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト】コラボミサンガ Lot No.077

【タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト】コラボミサンガ Lot No.078

【タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト】コラボミサンガ Lot No.079


【タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト】コラボミサンガ Lot No.080


【タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト】コラボミサンガ Lot No.081

【タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト】コラボミサンガ Lot No.082


【タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト】コラボミサンガ Lot No.083

【タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト】コラボミサンガ Lot No.084

【タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト】コラボミサンガ Lot No.085


【タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト】コラボミサンガ Lot No.086

【タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト】コラボミサンガ Lot No.087

【タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト】コラボミサンガ Lot No.088

【タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト】コラボミサンガ Lot No.089

【タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト】コラボミサンガ Lot No.090


【タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト】コラボミサンガ Lot No.091
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。

【タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト】コラボミサンガ Lot No.092


【タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト】コラボミサンガ Lot No.093

【タラ工房×南三陸ミサンガプロジェクト】コラボミサンガ Lot No.094


以上、新作の紹介でした!
実は明日はパートで働く新職場の初出勤日!
新しい仕事って、なんだかワクワク期待半分、ドキドキ不安半分ですよね。
どんな人達に出会えるのかな?受け入れてもらえるのかな?今夜は寝れるのかな?
って感じで落ち着かない夜ですが、何よりも体が資本!
新作ミサンガを紹介できた安心感と共にお布団に潜ります。
それでは皆様、暑い夏が本格到来しましたが、くれぐれもお体に気をつけて。
決して無理せず、決して頑張りすぎず、楽しく夏を越えましょうね~♪